こんにちは。フロリダ州オーランドのローカル情報サイト「OrlandoJP」の編集長ジモッティです! アメリカでの生活、ニュース、またアメリカから見た日本について等、幅広くお伝えしているブログです。
今回は今朝出会った石器時代から来た男についてです。(笑劇の実話)
今朝、私が自分のレストランに出勤した際、大きな犬がパティオスペースに座っていました。毛がフサフサしていて首輪があるのか無いのかは見えません。確実なのはリーシュに繋がれていないという事。野良犬だったら危険です。
この犬、実はここ最近お店の防犯カメラに夜中ウロウロしているところが映っていました。それが2,3回あったのですぐに「あ、またこの犬だ!」と思いました。
私は車での通勤ですので、すぐに911コールしました。オペレーターの人に話します。「野良犬らしき犬がレストランのパティオにいて、ここ1週間くらいで頻繁に出没している。アニマルコントロールかポリスかどっちに電話すべきかと思ったけど、とりあえずこっちに電話してみたよ。」と言うと、「今すぐポリスに伝えます」との事。
待つ事2~3分。すぐに1台のパトカーが来てくれました。私は事情を説明します。そしてすぐにポリスはその犬に対して口笛を吹きながら「こっちにおいで。」と優しく語りかけました。しかし残念ながら犬は来ず。其のまま逃走してしまいました。
ポリスはまぁやれる事はやってくれたと思います。とりあえずその後話をして、次にまた犬が来たら今度は【アニマルコントロール】に電話をしたら良いよ、と教えてくれました。そして彼はまた職務に戻りました。
その後2時間くらいが経過し、気付けばまた犬がいるではありませんか。ウチのサーバーがそれを見つけたので【アニマルコントロール】に電話をしました。誰かお客さんが襲われたなんて事になってからでは遅いですからね。
程なくして【アニマルコントロール】の人がやってきました。眼鏡をしたちんちくりんの男です。
到着するなり彼は何の説明も無く黙々と準備を始めました。さすがその道のプロ。
さぁ準備完了!という彼を見ると、なぜかかなり鮮明な青いロープとトランシーバーのみを装着しています。それと布マスク。(これは関係なさそう。)
* 画像は「魁!男塾」より
そしてその瞬間、彼は犬の方にさっそうと向かっていきます!手にはやけに青い目立ちまくりのロープを持って!
犬は彼の姿に気付き、すぐに警戒します。そして更に近付きロープを持ったその手を若干上にあげたその時!犬はまた逃走しました。。。
逃走する犬。その犬を追うメガネのちんちくりん。5秒ほど追いかけたところで彼はピタッと追うのを止め、こちらに帰ってきました。
そして一言「Oh my god, He is so fast !!」(なんてこった!奴はめっちゃ速い!)
我々「・・・。」
いやいや、犬が速いのは皆知ってるから!
え? 何? まさかのこれで終了?
ロープを持って追いかけるだけ・・・って、君は石器時代から来たの?
君は今日この場で何をやり遂げた!?
これってウチの2歳児でも出来るよね?
もしかして君はコメディアン!?
しかもそのロープ、投げ縄でも何でもないじゃん!
・・・どーせ大して役には立たないだろう、とは正直思っていました。私もアメリカ長いですからね。しかし彼はそんな私の斜め上を行く予想外の男でした。
まさか石器時代から来たとは・・・。
これが【アニマルコントロール】の仕事です。
のび太君が老けたみたいなちんちくりんのおじさん。そこにドラえもんはいませんでした。
しかしここまで笑わせてもらえるとは思ってもいませんでしたし、個人的には満足しています。おかげで楽しい時間を過ごす事が出来ました。
そして最後に彼はT-2のシュワちゃん並みの一言を残してくれました。
「If he come back again, call us ANYTIME !!」(またあの犬が出たらいつでも電話してくれ!)
素敵すぎるぜっ!
(おしまい。ちなみにその後、犬は戻って来ていません!(笑)
* 画像は「はじめ人間ギャートルズ」より