こんにちは。フロリダ州オーランドのローカル情報サイト「OrlandoJP」の編集長ジモッティです！ アメリカでの生活、ニュース、またアメリカから見た日本について等、幅広くお伝えしているブログです。
今回は私のレストランでの人の入れ替わりについてです。
8月末を持って一人の従業員（サーバー＝ウェイトレス）の子が退社します。と言ってもそれは既に半年前くらいから決まっていた事。実は彼女、NAVYに行くのです。
お店のオーナーとして彼女と接しているというよりは、小さなお店ですので本当に家族の様な付き合いをしています。ですので私は彼女からその件を聞かされた時には驚きと共に安堵の気持ちもありました。
なぜなら生活の安定が保証されるからです。
変な辞め方とかクビにでもならない限りは安定した給料と（ボーナス）生活が保証されます。
彼女はまだ20代後半に差し掛かったところ。最近ようやくアメリカの永住権も取得でき、色々考えた末に決めたそうです。
自分がレストランという業種のオーナーをやっていながら何ですが、私はサーバーの仕事というのはあくまでも【空いた時間に行うお小遣い稼ぎ程度にしておいた方が良い仕事】と考えています。
なぜなら大したスキルも無いくせにお店によっては一回のシフトで$300とか$400とかを稼げてしまうからです。楽して稼ぐとまでは言いませんが、将来に繋がる仕事とは思えません。
それを証拠に今回のコロナの様な事が起きると真っ先に職を失ったのはサーバーであり、収入が最も減ったのも彼らです。そしてサーバー職だけで40歳とかを迎えてしまった人は本当にもう後が無い状態に陥っています。
サーバーをやるのが悪い事なのではなく、サーバーをやるなら「他の仕事に活かすため」、もしくは「主婦が子供の学校時間の間に生活費を稼ぐため」そして「学生が空いた時間にお小遣い稼ぎを行うため」、そういった理由が妥当だと思います。
ですので一時的に立ち寄る場所、それがレストランであると考えていますので、人生をより良い方向に定めて辞める、私はそれを良い事だと思っていますし応援もしています。絶対にそうあるべきだと思っています。
とはいえ、レストランの運営という観点からすると痛いのは確かです。
また一から育てて行かなければなりませんし、そもそもまともな人を探す事すら難しいです。（本当にこれが最も大変！フロリダなので。）
そしてやはり気持ちとしては寂しいものです。
今までウチのお店で働いてくれた若者たちは、皆それぞれ次のステージへと旅立って行きました。大学院に行った者、新天地で新しい生活をスタートした者、結婚して旦那の仕事を手伝っている者などなど、それぞれが頑張っています。
私が彼らに対して常に思っている事、それは【しっかり怒ること】です。
昨今では難しい事かもしれません。でも私はとても重要な事だと思っています。
自分の子すら怒れない親がいる中で、他人に対してこれを行うのは大変な事です。
ただ感情的に怒鳴り散らすのではなく、彼らの今後の長い人生を考えて怒るのです。
それには愛情が必要です。そして責任があります。
正直言って疲れる時もあります。
職場においては日本人同士でも人間関係が最も難しい問題なのに、私が雇っているのは全員外人です。しかも皆が出身地バラバラ。文化がそもそも違うのです。
でもそこに対して「怒る」という事は、自分の信念を論理的に伝える必要があるのです。しかし、ある程度の信頼関係が構築された後はそこに感情を加えながら話すようにしています。そうすることで私に対する相手の理解度と信頼度が上がるからです。
今の子が今月いっぱいで退社となり、新しい子が今週から入ってトレーニングを行いました。まだ全部は見えていませんが、私が雇うのは基本的な人間性の良い人だけですのでそういう部分の心配はしていません。あとはスピード感がフロリダの感覚から日本の感覚に近づいてもらえれば最高です。まぁ大丈夫でしょう。
（履歴書なんか全く意味無いです。ほとんどパッと見で９割は判断出来ます。）
レストランは人の入れ替わりが頻繁に起こる職種だと思います。
でもそれに慣れてはいけません。毎回一生懸命に接して、彼らの兄貴分の様な、オヤジの様な、そんな存在としてこっちも全力で接する。人が去るのに慣れてしまったら心が問題ありです。
去っていくのは皆が真剣に人生を考えてくれているという事。常にサーバーはずっと続けてはいけない！と若い子には言っています。（変なオーナーですよね。。。）
だから旅立ちの時は寂しいながらも嬉しいのです。
また新しいステージで頑張ってくれることを期待しています。
とにかく健康第一、安全第一で頑張ってもらいたいです。そして良い仲間や良い上司に恵まれること。本当にオヤジの気分です。
そして新しく入ってくれた子、とにかく照れずにまずは慣れてほしいと思います。
お店に来るのが自然と生活の一部になる様に、そんな感じになってくれたら嬉しいです。そして困ったことや嬉しい事、腹の立つ事など、なんでも気さくに話してくれたら良いなーと思います。
また新しい始まりです。
オヤジとして頑張らないとです！
